効果的なチラシ作りには、目的をはっきりさせることが大切になります。まず最初に、お店にとって顧客作りがどのようなプロセスで行われるのか、その中でチラシがどんな役割を持つのかを明確にしてみましょう。
前提として、世の中のすべての人があなたのお店の商品やサービスの潜在的なお客様であると考えるとします。ただし、その人々は、そのことに気づいてはいません。あなたのお店の商品やサービスの長所やメリットについて、何ひとつ知らない状態なのです。
これらの「気づいていない人」たちに、まずはお店について知ってもらうこと、気づいてもらうことが最初のステップにあたります。気づいてもらうことに成功しても、まだ顧客になったわけではありません。そこで、お店の住所や電話番号といった情報はもちろん、利用することでどのような得があるかを訴求する必要があります。
そして商品やサービスを提供するのと引き換えにお金を払ってくれる「行動する人」になってもらわなくてはなりません。この第二のステップを経て、固定客や常連など「ファンになる人」になってもらうこと。これが顧客作りの最終ステップとなります。
宣伝の方法はチラシのほかに、ホームページやダイレクトメールなど、様々なツールがあります。その中でチラシは、目的のない人に向かってきっかけを提供するツールとなります。きっかけを与えて興味を持ってもらえたら、ホームページなどが後を引き継いていくかたちになります。チラシ1枚で、即利益に結びつけようという短絡的な考えではうまくいきません。
「気づいていない人」を「気づいた人」に押し上げ、さらにそれらの人々を「行動する人」に変え、最後には「ファンになる人」へと導いていくこと、これが「顧客作り」なのです。
