購買意欲をかきたてる要素の１つに希少性が挙げられます。需要に対して供給が不足している場合、人々はその商品に対して希少性を感じるようになります。たとえば金（ゴールド）は、もともと資源鉱物のなかでも価値が高いとされてきました。
それが近年、なかなか採れなくなってきているようなのです。一説によると、すでに地球上の埋蔵量は２５mプールの分しかないと言われており、それゆえに最近の経済情勢を反映してか、価格がますます高騰しています。
販促においても希少性は重要なポイントです。それを感じさせるのが「◯◯限定」「◯◯の方のみ」といった、限定感の演出です。簡単に手に入らないものの方が欲しくなるのが人間の心理。限定企画は、どんな層の購買欲をも刺激する有効な方法だと言えます。
限定艦の演出には、状況に応じて、数量限定・人数限定・期間限定・曜日限定・時間限定・客層（性別、年齢等）限定などがありますが、効果を高めるには、これらを組み合わせて使うことが必要になります。たとえば「雨の日の夜６時以降にご来店くださった方のみ」ように、客層と時間の２つを限定するなどして、限定感を上手に演出してみましょう。
平日の日中や雨の日、早朝・夜間など、客足が鈍る日・時間帯にあえて設定して集客するのも良い方法です。
希少性を高めるには、限定企画以外にも工夫すればいろいろな手法があります。たとえば品切れ中の商品をあえてチラシに掲載する手法。「大好評につき、ただいま品切れ中！ 次回は◯日に入荷予定。ご予約は店頭で！」のようなコピーをつけるだけでも効果は高まるはずです。
さらに、限定企画に季節感をプラスするのも有効です。その時期にしか手に入らない食品の限定企画は大きな集客効果が期待できます。
