チラシ作りのポイントは「安そう」「得しそう」と見た人に感じさせることにありますが、新規客を増やすにも、やはり低価格の訴求が有効だと言えます。これをエコノミーグレードの訴求と呼びます。店頭ではもちろんですが、チラシもエコノミーグレードの訴求が新規客の集客アップにつながることは間違いありません。高級・高品質が売りの会社・店舗であったとしても、来店のハードルを下げるためにも、安さ感を演出することができる、エコノミーグレード商品を意識して投入するべきです。
最近、あらゆる業態でデフレ志向が見られるのと同時に、下限商品であるエコノミーグレードの商品・業態の開発が活発に行われています。結果として、商品のシンプル化、スリム化、コモディティ化が進み、低価格志向に拍車がかかるようになりました。
低価格で成功した業態と言えば、１００円均一ショップの他にも、ファストファッションや２７０円居酒屋などが出てきました。PB商品と呼ばれる、ディスカウントストアやスーパーマーケットの独自開発商品もその典型でしょう。クルマは軽自動車やコンパクトカーの中でも、特に新古車と呼ばれる未使用の中古車の市場が伸びています。１台７０～８０万円で、最低限の機能があれば十分と考える購入者が増えた証拠と言えます。
このようにお客様は、機能すればOKと考えているものに関してはエコノミーグレードの商品を、満足するものが欲しい場合にはハイグレードの商品を、という風に区別して考えるようになってきました。新規客がいきなりハイグレード商品を購入するというのは考えにくいものです。まずは確実に新規客を増やすことができる低価格商品を揃えましょう。
