チラシデザインには、メッセージ性が重要だと考えていますが、見ず知らず不特定多数の人々に、「チラシ」としての広告を媒体に、メッセージを届ける事は、簡単なようですが、多少のスキルを必要としています。そのスキルの中には、マーケティング力が含まれます。「マーケティング」とは、なかなか日本語に訳しにくい言葉だと言われているのですが、こちらでは、「販売する力」としましょう。
チラシデザインに、マーケティングは必要不可欠な要素となります。商品を「売る」為には、アピールするだけでは、相手の購買意欲を刺激できません。どのようにアピールするのか、というポイントがあります。どのようにアピールするのかという判断に、マーケティングが手助けしてくれるのです。マーケティング力を得るには、まず、アピールしたい相手を知りましょう。
商品を購入する側のバックグランドをリサーチする事が、チラシデザインに大きな影響を与えます。商品を購入する、相手を良く知り得る事で、どのようなチラシデザインが有効であるかが、判断できるようになるのです。人々が、「チラシ」を手に取って、商品に興味を抱くのは、チラシデザインがスタイリッシュだからでも、モードだからで、ファンシーだからでもありません、売り手側のメッセージに刺激され、共感を得、興味を抱いたからなのです。
皆さんが買い手側の立場となって、どのようなチラシデザインが、自身に響くデザインであるのであろうかイメージしてみて下さい。Ａさんと、Ｂさんが同じチラシデザインを見て、２人とも同様に興味をもつ事もあれば、Ａさんにはヒットしたけれど、Ｂさんは、何も興味をもたずに、「チラシ」をゴミ箱に投げてしまう事もあるかもしれません。そういった場合は、Ａさんと、Ｂさんの違いを探る事が必要です。チラシデザインを通して、メッセージを送る側のリサーチを行う事が「マーケティング力」となるのです。
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